新文芸座・高峰秀子特集
2011. 04. 26
ふと、急に日本映画が観たくなった。しかし、気分的に今これを観ねば!という作品が無くて、新文芸座の高峰秀子特集に行くことにした。
未見だった「女の園」を観たら、もうこれが大傑作!
役者が凄い、脚本が凄い、といくらでも褒められるのだが、登場人物のキャラクター作りと木下恵介の演出がマッチしていて、とにかく素晴らしい、かっこいい。
田村高廣のもとに逃げてくる高峰秀子が別れるシーンで、まぁ所謂別れるシーンだけども、ふたりの心情をドラマティックにカットを重ねていって、ドバぁ〜と感情が溢れてくる。
木下恵介は本当に凄い。「二十四の瞳」「カルメン故郷に帰る」、もしくは「陸軍」あたりを最高傑作とする向きも多いだろうが、私はもっと地味な(?)「遠い雲」「永遠の人」が好きだ。
5年ほど前、東京藝術大学の大学院に1年間通っていた。講師だった岡田裕氏が「高峰秀子のような女優は二度と現れないであろう」と感深そうに言っていたけど、それは言わずもがなですなぁ。
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